進化する韓国のアイドルファン [◆ その他いろいろ ◆]
オーディションに作曲・小説…ファンになるのも大変!?
【朝鮮日報】
(上) 2009/02/13 11:20:4
ついに、ファンクラブのファンクラブができたり、ファンクラブに入るためにオーディションを受けたりする時代がやって来た。最近のファンダム(特定の人物や分野を好むマニア的なファン・現象)は、今やこうした段階に進化しつつある。「アイドルに狂えば苦労する」という意味の韓国語を略した「アミーゴ」という新語まで登場するほどだ。
◆BIG BANGファンはオーディション必須!?
人気男性グループ「BIG BANG」の公式ファンクラブ「VIP」には秘密兵器、いや秘密組織がある。その名は「BIG GIRL」。BIG BANGのファンの中でも、優れたダンス・作詞・映像編集能力を誇る約10人が作ったグループだ。「BIG BANGに引けを取らないほどラップがうまい」といううわさがあり、最近はBIG BANGではなくBIG GIRLの追っかけをするファンサイトまで作られたというほど話題を呼んでいる。
BIG GIRLになるには厳しいオーディションにパスしなければならない。ラップ・歌・作曲の力を「審査員団」に認めてもらって初めてメンバーになれるのだ。
そうして選ばれたBIG GIRLたちは、BIG BANGのために創作活動に打ち込む。「“ソン・ヘギョのケータイ番号知りたい”ってあんなに言っているけど、わたしのケータイじゃダメ? スンヒョン(V.I=スンリの本名)、わたしたち同い年じゃない。ため口で話そうよ。来年絶対会いに行くから…」というラップの曲「VIPは寛大だ」などを作り、インターネットで流している。BIG BANGが所属するYGエンターテインメントは「こちらも知らない間に自発的に生まれた組織。最近のファンダムは芸能事務所でも予測できない方向に進化しているように思う」と話す。
- イラスト=イ・チョルウォン記者
ソン・ヘジン記者
キム・ナラ・インターン記者(高麗大学メディア学部4年)
(下) 2009/02/13 11:21:52
◆少女時代のファンは小説を書く!?
女性アイドルグループ「少女時代」を熱狂的に支持するファンが集まり作ったコミュニティー「少時党」。会員約550人のうち、30%が30代以上の男性だ。メンバーの平均年齢は約33歳。
「“オタク”と言われるのは怖いけど、仕方ありません。おれたちの“熱い思い”を許してください!」
この書き込みからは、メンツがあるためかファンであることをなかなか告白できない小心者の男性たちの哀歓さえ感じられる。少女時代のファンクラブ会員が読む不定期の冊子『事件と実話』や公式会報『Soxim』などを発行する一方、少女時代をキャラクター化したアニメ「少時トゥーン」などを描くのが彼らの主な仕事。「ティファニー総帥、歌うカナリヤ」というハンドルネームのファンは、少女時代のメンバーを主人公にした小説を書くことに熱中している。これを出版したいと考えているファンもいるそうだ。
◆名刺入れ配り、動画作成
人気子役ユ・スンホのファンは年上女性が多い。この「おばさん世代ファン」が作った動画コンテンツも話題だ。この動画には「チャン・ドンゴンのファンだったら胸を張れるし、ペ・ヨンジュンのファンだったら笑って言えるけど、よりによってどうして子役ユ・スンホにハートを奪われたの? 思春期に問題を起こした息子いるから」という歌が流れる。
イ・ジュンギが好きな「お姉さんファン部隊」も熱い。昨年4月にSBSで放映されたドラマ『一枝梅』制作発表会。20-30代の女性ファンらが会場入りしたかと思うと、「うちのジュンギをよろしくお願いします」と言いながら、資金集めをして作ったという名刺入れ500個をスタッフや報道陣に配った。放送関係者は「最近は自分が好きなタレントをよろしく頼むという意味で、プレゼント攻勢で頭を下げるファンが多い」と教えてくれた。
ソン・ヘジン記者
キム・ナラ・インターン記者(高麗大学メディア学部4年)
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