『善徳女王』 アルチョン役 で飛躍、イ・スンヒョ & インタビュー [【ちょっと気になる スター】]
【朝鮮日報 2010/10/12 10:12:44】
俳優イ・スンヒョは、その名前よりも『善徳女王』のアルチョンと言ったほうがぴんとくるかもしれない。30歳のイ・スンヒョは、これまで地道に、しかしまっすぐに俳優の道を歩いてきた。『善徳女王』で初めて大きな役を任され、そのドラマが大ヒットした運にも恵まれた。
羽ばたき始めた彼は、その次の作品に『戦友』を選び、またひとつ、確かな足跡を残した。初のファンミーティングを日本で行うことも決まったイ・スンヒョにインタビューした。
―『戦友』に出演することになった理由は。
「韓国は大半の俳優が、選ばれる立場です。『戦友』というドラマの機会に恵まれて、俳優たちも監督たちも全員、僕の好きな人だったので迷わず決めました」
―人民軍に親が殺され、深い痛みを持って復讐心に燃える兵士チョン・テス役で、ワイルドな男性美を見せましたが、役作りで大変だったことは。
「キャラクターがはっきりしていたので、役作りに戸惑うとか、そんなに苦労はしませんでした。むしろ楽でしたね」
―チョン・テスは、いつもけんかを呼ぶ役で、見ながらもちょっとむかつく、とも思いましたが、周囲の反応はどうでしたか。
「私の役は、反共の性格を持っているキャラクターです。『戦友』は視聴者も年齢が高いのですが、その時代の方は反共的な考え方が残っているから、そんなに私の役を嫌ってはいなかったようです。自分と同世代の人にはよく思われなかったようですが(笑)」
―撮影も大変そうでしたが、『善徳女王』とどちらが大変でしたか。
「体力的に『戦友』のほうが大変でした。もっと危険でしたし、爆弾が爆発したり、銃を撃つ時、その破片がはねたりして、それがNGになると、再び準備する時間がまた余計にかかったりして大変でした」
―ご自身が実際、早い時期に兵役に行って、しかもJSAで、そんな軍経験が役にたったのでしょうか。
「その通りです。大いに、役に立ちました(笑)。(兵役は)わたしが早い時期に行ったのではなくて、韓国の男が行くべき適切な時期に行ってきたと思いますよ。人気のある俳優さんが少し遅く行く傾向にあるだけで(笑)」
―体が不自由な演技もありましたが、苦労した点はありましたか。
「体が動けない演技より、そのことで挫折し、生きている意味を失う感情の演技のほうが難しかったです。ずっと泣かなきゃならなかったから。半身麻痺の演技はそのまま動かなければいいから、そんなに肉体的には難しくなかったです」
―OSTに参加されましたが、歌がお好きだとか。好きな歌手はどなたですか。
「日本の歌手では、Spitz、サザンオールスターズ、学生時代はJUDY AND MARYが好きでした。韓国の歌手ではK2が好きです」
―『善徳女王』のアルチョン役でブレークしましたが、それまで苦労されたことも多いかと思います。俳優をやめようと思ったことはありませんか。
「家族はずいぶん心配したようですが、結局家族の思いやりが助けになって続けることができました。自分の気持ちとしては、やめたいと思ったことはないです」
―では、イ・スンヒョの魅力、自信のあるところはどこでしょうか。
「どんな場合でも、どんな人とでも一緒にうまくやっていける、という自信があるところ?そしてきっちりしている性格じゃないかと思います(笑)」
―お休みの日には何をするのが好きですか。
「映画や音楽鑑賞、読書などが好きです」
―日本にも興味があると聞いています。サザンオールスターズのコンサートにも行ったとか。
「何度も日本に旅行に行って、観光、ショッピング、食事などいろいろ楽しみました。正直なところ、まだ近くて遠い国という印象もあります。近くて近い国、としっかり言えるように日本をもっと知りたいと思っています」
イ・スンヒョは10月24日午後3時、東京・渋谷C.C.Lemonホールにて「イ・スンヒョ 1st ファンミーティング in Tokyo」を開催する。
トーク&コンサート、アルチョンの衣装でのフォトセッションや名シーン再現などのほか、ハグあり握手会などが予定されているとのこと。今回の来日での日本ファンとの触れ合いを通じて、日本との距離を縮められることを楽しみにしているのは間違いない。
ソウル=野崎友子通信員 朝鮮日報日本語版
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◆ アルチョン郎イ・スンヒョ、KBS「戦友」にキャスティング ◆
【中央日報 2010.02.09 14:12:02】
「アルチョン郎」役で人気を集めたイ・スンヒョが新羅時代の軍服を脱ぎ、6.25当時の韓国戦闘服を着る。
イ・スンヒョ側は9日「『善徳女王』のアルチョン郎役のイ・スンヒョがKBS特別企画ドラマ『戦友』にキャスティングされた」と明らかにした。
『戦友』は韓国戦争勃発60周年を迎え、KBSが準備中の戦争ドラマ。チェ・スジョン、イ・ドクファ、イ・テラン、イ・イネらが主要キャストに確定している。
イ・スンヒョは昨年「善徳女王」のアルチョン郎役で視聴者から人気を集めた。昨年末のMBC演技大賞では新人賞も受賞している。
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<KBS WORLD にて、2010年10月25日(月)~放送予定>
戦友(전우) 2010年KBS 全20話 (朝鮮戦争60周年特別企画ドラマ)
出演: チェ・スジョン、 イ・テラン、イ・ドクファ、チョン・テウ、キム・レハ、イ・スンヒョ 他
監督: キム・サンフィ、ソン・ヒョヌク 脚本:イ・ウンサン、キム・ピルジン
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2009年 MBC 演技大賞
◆ 「善徳女王」がMBC演技大賞で11冠王 ◆
【中央日報 2009.12.31 10:54:56】
異変はなかった。視聴率40%を超え、4月から8カ月にわたり話題の中心に立っていたドラマ「善徳女王」が2009年MBC演技対象の主要部門を席巻した。
「善徳女王」は30日夜10時からMBC公開ホールで開かれた授賞式で大賞(コ・ヒョンジョン)、最優秀賞(イ・ヨウォン、オム・テウン)、視聴者が選ぶ今年のドラマ賞など、合わせて11部門で13人の受賞者を輩出した。ドラマでは最後まで結ばれることのなかったイ・ヨウォンとキム・ナムギルがネットユーザーが選ぶベストカップル賞に選ばれた。ロミオとジュリエットに例えられるソファとチルスクのカップル、ソ・ヨンヒとアン・ギルガンは黄金演技賞助演俳優賞をともに受賞した。
一方、イ・ヨウォンとコ・ヒョンジョンはそれぞれ受賞の感想として「イライラしたりもした。スタッフに申し訳なく、またありがたい」と述べ、撮影過程が少なからず苦しかったことを示唆した。彼女らが毎回頭につけていた飾りの重さは10キログラムに達していたという。イ・ヨウォンは披露の蓄積で帯状疱疹にかかったりもした。
「善徳女王」に続く多冠王は「内助の女王」だ。最優秀賞にキム・ナムジュとユン・サンヒョンなど4部門7人が受賞した。マニア層には受けたが低い視聴率で苦戦を強いられた「ヒーロー」と「タムナ~Love the Island」の主人公、イ・ジュンギとソ・ウはネットユーザーが選ぶ人気賞を受賞した。
[主要受賞リスト]
▽大賞: コ・ヒョンジョン(善徳女王)
▽最優秀賞
男性:オム・テウン(善徳女王)、ユン・サンヒョン(内助の女王)
女性:キム・ナムジュ(内助の女王)、イ・ヨウォン(善徳女王)
▽優秀賞
男性:キム・ナムギル(善徳女王)、チェ・チョルホ(内助の女王)
女性:コ・ナウン(宝石ビビンバ)、イ・ヘヨン(内助の女王)
▽人気賞(ネットユーザー選定)
男性:イ・ジュンギ(ヒーロー)
女性:ソ・ウ(タムナ~Love the Island)
▽新人賞
男性:ユ・スンホ(善徳女王)、イ・スンヒョ(善徳女王)
女性:ソ・ウ(タムナ~Love the Island)、イム・ジュウン(魂)
▽黄金演技賞
助演俳優:アン・ギルガン(善徳女王)、ソ・ヨンヒ(善徳女王)
中堅俳優:カン・ナムギル(縁作り)、チョン・エリ(よくやった、よくやった)
連続劇:キム・ヨンオク(宝石ビビンバ)、チョン・ヘジン(宝石ビビンバ)
ミニシリーズ:キム・チャンワン(内助の女王、トリプル)、ナ・ヨンヒ(内助の女王)
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◆ インタビュー: イ・スンヒョ ◆
【朝鮮日報】
「忠誠心、一途なところがアルチョンの優位点」 (上) 2010/11/06 14:20:39
『善徳女王』のアルチョン役でブレイクしたイ・スンヒョ。実直で生真面目な花郎・飛天之徒のリーダーとして、のちにはトンマン王女の側近として活躍し、人気を博した。
24日、東京C.C.Lemonホールにて開催された「イ・スンヒョ 1stファンミーティングin 東京」のため、初の日本公式来日を果たしたイ・スンヒョにインタビューした。
―アルチョン役のどこに惹かれて出演を決めましたか。
「劇中での比重が高いからです(笑)…冗談です。役柄に変化があるところが気に入りました。例えば、戦争の時はリーダーの役だったり、王を守る役だったり…そのように変わっていくところがいいと思いました」
―最初の戦いのシーンがお気に入りだそうですが、特に努力した部分はどこですか。
「軍の中でリーダーとして、周りを率いていかなければならない役でした。でも、そういうときどのようにするべきか、そういう役は初めてで経験がなかったので、事前に戦争ものの映画やドラマをたくさん見ました。そしてリーダーのあるべき姿というものを研究しました」
―アルチョンの魅力、自身と共通していると思う点は。
「(アルチョンは)闘うのが好きで無骨な人物だと思いました。自分は大きな体格ではないので、そういう人間がアルチョンを演じる意外性が人々に魅力的に映ったのかもしれないと思っていますが、自分でもそう思います。実は、アルチョンは実在の人物で、素手でトラを捕まえたとか、りっぱなエピソードがある人なんです。それを僕がやらせてもらったことで、周囲の人は最初、意外に思ったようです(笑)」
―JSAでの軍服務経験は何か役立ちましたか。
「アルチョンは新羅のいわゆる軍人で、闘うシーンが多かったわけですが、軍隊での訓練は役立ったと思いますね。『善徳女王』の中で闘うシーンは長い剣で戦うのですが、軍隊でも長い剣を使う訓練があって、役立ちました。制式訓練というのがあって、姿勢などを訓練するのですが、それも役に立ちましたね」
―ユシンやピダムよりアルチョンが勝っている、と言えるところはありますか。
「忠誠心。一途なところ、でしょうか。だからアルチョンは女性に人気があったのかな。ピダムは恋人にしたい男、アルチョンは結婚したい男、と言われましたが、それっていいこと? ピダムのほうがいいかもしれないなあ(笑)」
―『善徳女王』の撮影で一番苦労した点は何でしょうか。
「撮影時の移動が大変でした。撮影自体も大変だったんですが、当時はマネージャーがいなかったので、自分ひとりで運転して移動するのが大変でした。また、監督が、自分の演技以外のエキストラとか背景などの細部にまでこだわり、NGがいっぱい出て、撮影時間もすごくかかって苦労しました」
―『善徳女王』をやる前と後で変わったことは。
「『善徳女王』をきっかけに、僕の存在を多くの人に知ってもらうことができたという、自分にとって大きな作品です。おかげで日本にも来られて、ファンミーティングもできて…幸せで楽しい時間が送れることになったこと、感謝しています」
「最近、恋愛モノもやってみたくなった」 (下) 2010/11/06 14:24:49
―『善徳女王』をやって、仕事の幅が広がったのではないですか。
「自分は、また多くの俳優がそうだと思いますが、俳優の方から作品を選ぶ立場ではなく、作品に選ばれる立場だと思っています」
―『善徳女王』、そして最新作『戦友』と男らしい役が多いですが、ラブロマンスをやりたいというような思いはありますか。共演したい女優さんはいますか。
「最初は恋愛モノはいやだと思っていましたが、最近はやりたいと思います。なぜなら男ばかりだったから(笑)。やったら楽しそうかなと…(女優さんは)たくさんいるので(笑)…もしメロドラマができたら、これから、作品を通じていろいろな女優さんとお会いしたいです」
―ファンミーティングにゲストとしてもいらっしゃるトンマン役のイ・ヨウォンさんは、どうでしたか。
「イ・ヨウォンさんは見た目はかわいらしく、女らしいのですが、内面は男より男らしいんですよ。だから女性として見られませんでした。こんなことを言ったらマズイかなあ…(笑)。でも楽しく撮影できました」
―アルチョンにとってトンマンはどういう存在でしたか。愛はどうでしたか。
「(アルチョンは)女王に使える部下で、彼女とのラブラインは考えたこともないですね。むしろ、アルチョンはチョンミョンが好きだったのかなと思います」
―キム・ナムギルさんと仲良く新型インフルにかかりましたが、それについてのエピソードはありますか。
「ナムギルさんとは、仲はよかったですよ。でもあの時は、撮影現場で、ナムギルさんが車に乗っていて、『風邪気味で、病院で検査を受けてきた』と言ってたんですが、まさかインフルエンザってことはないだろう、とその時車でかなり長い時間話をしたんですね。そしたら、次の日にナムギルさんの検査結果が陽性だったとわかり、僕はその次の日に新型インフルエンザにかかっちゃいました(笑)」
―公式では今回が初来日ですが、これまでプライベートでは日本に何度も来られているそうですね。日本でお気に入りのものがあれば教えてください。
「幼い時から日本の音楽やドラマにたくさん接してきて、当時周りにはあまり日本文化が好きな人がいなかったんですが、自分は好感を持っていました。…サザンオールスターズの30周年コンサートには姉と一緒に行きましたし、スピッツのコンサートに行ったり…温泉が好きで、鎌倉も…。そして江ノ電。スラムダンクに出ていた場所が好きで、必ず行っています。かなうなら、そこに家を買いたいほど気に入っています(笑)」
イ・スンヒョはつぶらな瞳でソフトな顔立ち。体つきもモムチャンの多い韓国俳優の中ではきゃしゃといえるだろう。確かに、彼が勇壮な武人を演じられるのか、と思う。しかし、アルチョンは確かに魅力的だった。個性が強いオム・テウン、キム・ナムギルにはさまれてかえってその「あくのない個性」が際立った気がする。次回、ロマンスやコメディーなどのドラマに「選ばれ」ることを期待する。
イ・スンヒョほか、イ・ヨウォン、コ・ヒョンジョン、パク・イェジン、オム・テウン、キム・ナムギルら出演の『善徳女王』はノーカット完全版DVD-BOXⅠ~Ⅷ(発売元: フジテレビジョン・ポニーキャニオン)が発売中。
2010-10-12 13:42
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